「足首を捻った覚えはないのに、歩いているうちに痛くなった」

朝晩の肌寒さが出てくる秋口には、このようなご相談が増えることがあります。

当院で確認していると、こうした足首痛の一部では、朝晩の冷えによって足首・アキレス腱周囲・ふくらはぎなどが硬くなっていることがあります。

その結果、無意識のうちに歩き方のバランスが変わっているケースがあります。

特に確認したいのが、

①土踏まずのかかと寄り
②くるぶし周囲
③アキレス腱の両側
④膝裏の内側

です。

この記事では、なぜ秋口にこうした足首痛が起こりやすいのか、

当院が実際の施術で確認しているポイントをもとに自宅で確認できるポイントとセルフケアをご紹介します。

秋は「昼は暑い、朝晩は冷える」季節

こんにちは。加古川市平岡町の諸井接骨院・整体院です。

9月から10月にかけては、昼間はまだ暑い日がある一方で、朝晩は急に涼しくなります。

しかし夏の習慣を続けてしまうことで、この昼夜の気温差に身体がうまく対応できず、知らないうちに足元が冷えていることがあります。

特に、

  • 朝晩だけ気温が下がる
  • 素足で過ごすことが多い
  • サンダルや薄い靴を履いている
  • 冷房をまだ使っている
  • 寝ている間に足が布団から出ている

といったことが重なると、思っている以上に足は冷えています。

そして当院で秋口の足首痛を確認していると、足首周囲の組織が硬くなっている方が少なくありません。

特に確認したいのが「くるぶし」と「アキレス腱の横」

足首には骨や筋肉、腱だけでなく、その周囲には衝撃をやわらげたり組織同士の動きを助けたりする柔らかい脂肪組織もあります。

特に確認してほしいのが、

内くるぶし・外くるぶしの周囲

そして、

アキレス腱の内側・外側にある柔らかい部分

です。

指先で軽く押してみてください。

左右を比べてみると、

「こっちは何ともないけれど、反対側は少し痛い」

「片側だけ硬い感じがする」

「痛いけれど、押されると少し気持ちいい」

という場所が見つかることがあります。

当院では、内外のどちらか一方に圧痛や硬さが目立つケースをよく確認します。

こうした足首周囲の組織が硬くなると、歩くたびに足首が地面に合わせて微妙に動く「余裕」が少なくなることがあります。

すると、知らず知らずのうちに普段とは足の着き方が変わり、

捻った覚えがなくても、いつもの歩行の中で一部分に負担が集中し、痛みとして感じ始めることがあります。

足首だけでなく「膝の裏」も確認します

もう一つ、当院でよく確認する場所があります。

それが、

膝の裏の内側から、少し下にある部分

です。

専門的には、ふくらはぎを作っている「腓腹筋」の内側頭という筋肉の付着部に近い場所です。

難しく考える必要はありません。

膝裏の内側から指を少し下へずらして、

ふくらはぎの上の方

を軽く押してみてください。

ここが強く張っている方がいます。

この部分が硬くなると、ふくらはぎ全体が伸び縮みしにくくなることがあります。

すると歩くたびに、

かかとの着き方

足首の曲がり方

足裏に体重が乗る位置

が普段と少し変わってしまいます。

大きく捻ったわけではなくても、この小さなバランスの変化が何百歩、何千歩と積み重なることで、足首に負担が出ることがあるのです。

秋口は腰だけでなく、下半身全体が硬くなることがあります

以前の記事では、季節の変わり目にぎっくり腰が増えることについて、「冷え」と身体の変化という視点からご紹介しました。

東洋医学では古くから「腎」と冷えの関係が語られてきましたが、ここでいう「腎」は、西洋医学でいう腎臓そのものと同じ意味ではありません。

当院が実際の施術で重視しているのは、東洋医学的な考え方そのものよりも、気温が大きく変わる時期には腰だけでなく、ふくらはぎや足首まで硬くなっている方がいるという点です。

そのため当院では、足首が痛いからといって足首だけを見るのではなく、膝・ふくらはぎ・足裏までつながりを確認します。

自宅でできる4つのセルフケア

捻挫や強い腫れなどがなく、冷えや硬さが関係していそうな場合には、次の4か所をやさしくほぐしてみてください。

① 土踏まずの「かかとの少し前」

最初は足裏です。

土踏まずの中でも、かかとの少し前あたりを親指で押してみます。

強く押し込みすぎる必要はありませんが、

軽く押して心地よい、もしくは少し響くと感じる程度の強さで、ゆっくりほぐしてください。

② 内くるぶし・外くるぶしの周囲

次に、内くるぶしと外くるぶしの周囲を軽く触ってみます。

くるぶしの内外を比べて、

少し硬いところ

軽く押すと気持ちいいところ

があれば、その周囲を指の腹でやさしく動かします。

骨を強く押すのではなく、骨の周りにある柔らかい組織を探してほぐすイメージです。

③ アキレス腱の両サイド

次はアキレス腱の両サイドの少し柔らかい部分(脂肪組織)をほぐします。

内外どちらも触ると痛いというよりは、

どちらか一方に痛みや効いているような感覚があることが多いです。

場合によっては赤丸部分よりも少し上のふくらはぎの方までほぐすのも良いでしょう。

④ 膝裏の内側から少し下

最後に、膝裏の内側から少し下にある、ふくらはぎ上部を軽くほぐします。

ここも強く押し込まず、

「気持ちいい」くらいの刺激

にしてください。

この4か所をゆっくりほぐしてから歩いてみると、

「さっきより足首が動きやすい」

「足が地面に着きやすい」

「痛みが少し軽い」

と感じる方もいます。

大切なのは、痛い足首だけを何度も揉まないこと。

足裏、足首、ふくらはぎ、膝裏まで含めて、身体の「つながり」を見てあげることです。

こんな場合はセルフケアだけで済ませないでください

もちろん、秋口の足首痛がすべて冷えや組織の硬さから起こるわけではありません。

特に、

  • 足首が大きく腫れている
  • 赤くなっている、熱を持っている
  • 体重をかけられないほど痛い
  • 何もしなくても強く痛む
  • しびれや感覚異常がある
  • 痛みが何日も続く、悪化している
  • 同じ場所の痛みを繰り返している

といった場合には、自己判断だけで済ませず、整形外科などの医療機関で確認してもらうことも大切です。

まとめ|「捻っていない足首痛」は足首だけが原因とは限りません

秋口になると、

「何もしていないのに足首が痛くなった」

という相談が増えることがあります。

朝晩の冷えによって身体がこわばり、いつもとは少し違った状態で歩き続けた結果、足首に負担が集まっているケースがあるからです。

そのような場合でも、当院では足首だけではなく、

足裏

くるぶし周囲

アキレス腱周囲

ふくらはぎ

膝裏

症状によっては、足首やふくらはぎ周りだけではなく、

太もも・骨盤や腰、さらに必要に応じて首や顎の状態まで確認することもあります。

痛い場所だけを見るのではなく、「なぜそこに負担が集まったのか」を身体全体から考える。

これは腰痛でも、股関節痛でも、足首痛でも同じです。

「捻っていないのに足首が痛い」

「歩いているうちに痛くなってきた」

「毎年、季節の変わり目になると足が調子悪くなる」

そんな方は、一度足首だけでなく、足裏から膝までの硬さを確認してみてください。

無理に我慢して歩き続けず、なかなか改善しない場合はお気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. 捻っていないのに足首が痛くなることはありますか?

はい。足首を強く捻っていなくても、歩き方の変化や足首周囲・ふくらはぎの硬さなどによって負担が集中し、痛みが出ることがあります。

Q. 秋になると足首が痛くなるのは冷えが原因ですか?

すべてが冷えによるものではありません。ただ、当院では朝晩の気温が下がる時期に、足首やふくらはぎが硬くなっている方をよく確認します。

Q. 足首が痛いときはどこをほぐせばいいですか?

強い腫れや熱感などがなければ、土踏まずのかかと寄り、くるぶし周囲、アキレス腱の両側、膝裏の内側をやさしく確認してみてください。痛みが強い場合は無理にほぐさないでください。

Q. 足首が痛いとき、温めてもいいですか?

捻挫直後のような腫れ・熱感がなく、冷えて硬くなっている感じがある場合は、足元を冷やさないようにすることは一つの方法です。ただし、赤み・腫れ・強い熱感がある場合は自己判断で温めず、医療機関への相談をおすすめします。