
こんにちは、加古川市平岡町の諸井接骨院・整体院です。
「最近、左側の喉が引っかかる感じがする」
「何かがつまったような違和感があるのに、病院では異常なし」
「無意識に咳払いが増えているけど、風邪じゃない」
そんな症状に心当たりはありませんか?
実はこうした喉の違和感の原因は、喉そのものではなく、胃などの消化器や姿勢、筋肉・神経バランスの乱れにあることがあるのです。
■ 胃の疲れと“喉の神経”はつながっている?

喉・咽頭・声帯などを支配している神経のひとつが迷走神経。
この神経は、脳から首、胸、内臓(胃や腸など)までつながる“最長の神経”で、
全身の調和を保つ重要な役割を果たしています。
特に、喉に違和感が出る場合に注目したいのが、その枝である反回神経です。
左側の反回神経は、心臓から出た大動脈の下を回り込んで、喉へ戻ってくるという長いルートを通っています。

このため、以下のような要因で神経が緊張したり圧迫されたりすることがあります:
①胃が疲れて周りの組織が緊張・下垂する
↓
②下垂した胃に引っ張られて横隔膜も引き下げられ硬くなる
↓
③心臓や大動脈、気管、食道、それらに絡みつく迷走神経など、横隔膜より上の臓器なども引き下げられる力がかかる
これにより、神経が引き込まれたり刺激を受けたりして、喉の違和感や咳払いの増加につながるのです。
■ 姿勢と筋肉のバランスの崩れも原因に

喉の左右差ある違和感に関係している筋肉として、特に次の2つが重要です:
- 胸鎖乳突筋:耳の後ろから鎖骨につながる、首の大きな筋肉
- 斜角筋群:首の側面にある、呼吸にも関わる筋肉群
これらがどちらかに偏って緊張すると、喉の構造(軟骨や喉頭)の位置にも影響が出て、
「左の喉だけ違和感がある」「つばを飲み込むと引っかかる」といった症状につながります。
また、喉ぼとけの部分にある甲状軟骨も、姿勢や筋肉のバランスの影響を受けやすく、
わずかに位置がずれるだけで喉に異物感が出る場合があります。
■ 夏は「胃の疲れ」が目立つ季節
とくに今のような夏の終わり〜残暑の厳しい時期は、冷たいものの摂りすぎやエアコンによる内臓の冷えなどで、
胃の働きが弱りやすい時期でもあります。
- お腹のハリやもたれ感
- 食欲の波
- 呼吸が浅くなりやすい(姿勢も崩れる)
- 疲れが取れにくい、眠りが浅い
こうした症状が喉に影響しているケースも少なくありません。
■ 整体ではどんなアプローチをするの?

当院では、喉まわりの違和感に対して、
「喉そのものを見る」のではなく、「身体全体のつながり」から整えることを重視しています。
- 胃や横隔膜、腸の位置と緊張をチェック
- 胸郭や肋骨、肩甲骨の可動性を調整
- 首まわり(胸鎖乳突筋・斜角筋)の左右差を整える
- 頭・顎・喉周囲の構造(甲状軟骨など)に優しくアプローチ
- 姿勢と呼吸のクセを見直す
こうした施術によって、喉の引っかかり感が軽減されたり、咳払いの頻度が減ったりする方が多くいらっしゃいます。
■ まとめ
- 左の喉の違和感や咳払いの原因は、喉だけではなく「胃」「横隔膜」「姿勢」の影響も考えられる
- 反回神経という喉と内臓をつなぐ神経が関係している場合も
- 首まわりの筋肉や喉の構造の左右バランスが関係することも
- 整体では全身を見て、身体の「つながり」を整えていきます
「のどに何かがつまった感じがする」「左だけ違和感がある」
そんなときは、身体の奥にある内臓や神経、筋肉の状態を見直してみると、
意外なところに原因が見つかるかもしれません。
気になる症状があれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
