こんにちは、諸井接骨院・整体院です。
「朝起きてベッドから降りた瞬間、かかとにズキッと痛みが走る…」
「立ち上がって最初の一歩が特に痛くて、しばらくは歩くのが辛い…」
こんな症状でお悩みではありませんか?
これは、足底筋膜炎という症状をお持ちの方がよく感じる症状のひとつです。
長期間悩まれている方も多く、そのため治癒までに必要な期間も長くなりがちな症状にもなっています。
足底筋膜炎とは?
今回は、そんなかかとの痛みとして多くの方が悩む「足底筋膜炎」について解説します。
足底筋膜炎は、かかとの骨から足の指まで伸びる足底筋膜が炎症を起こし、かかとに痛みを引き起こす症状です。
この痛みは、朝起きて一歩目を踏み出した瞬間や、長時間の立ち仕事、運動後に特に感じやすいものです。
では、この足底筋膜炎について、年齢層別に解説し、その対策やケア方法についてもご紹介します。
年代別に書いてはいますが全て重要なことです。
1. 若者(10代~20代)に多い足底筋膜炎
スポーツ活動が活発な10代や20代は、足底筋膜炎を発症しやすい年代です。
特にランニングやジャンプ動作が多いスポーツ(陸上競技、バスケットボール、サッカーなど)に取り組む方は、足底筋膜に過度な負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
また、適切な靴を履いていない場合や、急激に運動量を増やした場合にもリスクが高まります。
対策とケアの方法
適切な靴の選択: 足に合ったクッション性のあるシューズを選び、運動中の衝撃を軽減しましょう。また靴紐を毎回結び直すようにしてかかとの部分のずれが出ないようにしましょう。また、日常生活でよくサンダルを履くという場合、足の指が浮いていないか確認してみましょう。
土踏まずのマッサージ: かかとの痛みがある場合、多くの人は足裏の内側、土踏まずの部分が固くなり、足底の柔軟性がなくなっています。ですので下図の赤丸の土踏まずの内縁を軽く押したり撫でたりして緩めておきましょう。
ふくらはぎのマッサージ:かかとの痛みがある場合、多くの人はふくらはぎの内側が固くなり、足の柔軟性がなくなっています。ですので下図の赤線のふくらはぎの内側の骨に沿って軽く押したり撫でたりして緩めておきましょう。
2. 中年層(30代~50代)に多い足底筋膜炎
30代から50代にかけての方は仕事や日常生活で長時間立っていたり、歩くことも多いため、立ち方にもクセが出やすくなります。
そうして足裏の荷重のバランスの崩れやかかとの歪みが起こることで足底筋膜炎を発症しやすくなります。
また、加齢とともに筋力が低下し、足底のアーチが崩れやすくなることも原因です。
この年代では、運動不足や体重の増加もリスク要因として挙げられます。
対策とケアの方法
体重管理と運動: 体重を適切に管理し、筋力トレーニングやウォーキングなどで足底筋膜の負担を軽減します。
お腹の調子を整える:足の裏には内臓と関連するツボがたくさんあるため、お腹の調子次第で足裏の筋肉が固くなったり、弱化したりします。そういったことが考えられる場合食事量を控えめにする、お腹を温めるなどの対策をすることで、足裏の負担が軽減されます。
睡眠時間の確保: 働き盛りの年代にあたるために忙しくされている方が多く、身体の疲労や脳疲労により筋肉や関節の柔軟性が乏しくなり、かかとの痛みが出やすくなっている方が多いです。この場合いつもより早く寝て少しでも睡眠時間を確保する必要があります。
3. 高齢者(60代以上)に多い足底筋膜炎
高齢者は、加齢に伴う足底筋膜の硬化や、筋力の低下によって足底筋膜炎を発症しやすくなります。
また、歩行時のバランスが不安定になることで、かかとに過度な負担がかかりやすいです。
さらに、骨密度の低下や関節の硬化も影響を及ぼし、足底筋膜炎を引き起こすリスクが高まります。
対策とケアの方法
柔軟性を保つ: 毎日の軽いストレッチや足裏のマッサージ、ウォーキングを行い、足底筋膜の柔軟性を維持します。
バランス感覚のトレーニング:かかとの柔軟性はバランス感覚との結びつきが強いため、目を動かす運動や三半規管を刺激するトレーニングが有効です。目や首を上下左右に動かすトレーニングやバランスボールに座った状態で軽く上下に跳ねたりすると良いでしょう。
温熱療法: 血行を促進し、筋肉をリラックスさせるために、温かいタオルや入浴で足底を温めることが効果的です。
足底筋膜炎の一般的な治療方法
足底筋膜炎の治療は、症状の進行具合や年齢に応じて異なりますが、一般的には以下の方法が効果的です。
1. 安静と休養: 足底筋膜にかかる負担を軽減するために、痛みが強い場合は運動や立ち仕事を控え、安静にすることが重要です。
2. アイシング: 炎症がある場合は、1日に数回、15~20分程度アイシングを行い、炎症を抑えます。
3. ストレッチとマッサージ: 足底筋膜を伸ばすストレッチや、マッサージを行うことで、筋膜の柔軟性を保ち、痛みを軽減します。
4. インソールやサポーターの使用: 足底のアーチをサポートするインソールや、かかとを保護するサポーターを使用することで、症状の改善を図ります。
5. 医療機関での治療: 痛みが長期間続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、医師の診断を受け、適切な治療(物理療法やステロイド注射など)を受けることが必要です。
当院における施術
当院における足底筋膜炎に対するアプローチ方法をご紹介します。
足首への施術
当院では足首の施術を通してかかとの位置の歪みを整えていきます。
股関節の動きの固さがあってもかかとへの負荷は増してしまうため、股関節の動きも調整することで負荷を軽減します。
骨盤への施術
骨盤のバランスの崩れもかかとの痛みに大きく関係するため、骨盤のバランスを整える施術も行います。
筋肉の緊張をとることでバランスを整えることもあれば、画像のように骨盤に直接刺激を加えていく手法もあります。
テーピング
かかとへの負荷を減らすためにテーピングを施す場合もあります。
状態に応じて足首全体を固定して地面に対する足のつき方のバランスを調整したり、別のテーピングで足底
のアーチ構造を補助することもあります。
まとめ
足底筋膜炎は、年齢や生活習慣に応じて誰にでも起こり得る症状です。
しかし、適切なケアや予防策を講じることで、症状の悪化を防ぎ、快適な日常生活を送ることができます。
もし、かかとの痛みが続くようであれば、早めに専門機関でのケアを検討してください。
諸井接骨院・整体院では、足底筋膜炎に対する専門的なアプローチで、皆様の健康をサポートいたします。