こんにちは、諸井接骨院・整体院です。ようやく8月も後半になりました。

お盆が過ぎ、皆さんも少しずつ日常のペースを取り戻している頃かと思います。

しかし、休暇中にご馳走やお酒を楽しみすぎて、「なんだか体が重い」「胃腸の調子が悪い」と感じていませんか?

これは「食べ疲れ」とも言える状態で、胃腸に過度な負担をかけることで体調を崩しやすくなります。

今回は、お盆の食べ疲れが体に及ぼす影響、特にお盆前後で多くの方が訴えられていた、腰痛と食べ疲れの関連について解説していきます。

内臓と筋肉・神経のつながり

腰痛と聞くと、一般的には筋肉や骨、関節の問題を想像される方が多いかと思います。

しかし、内臓と腰痛には神経や筋肉・筋膜を介した密接なつながりがあるため、実は内臓の不調が原因となり腰痛が引き起こされるケースも少なくありません。

例えば内臓の働きが低下すると、回復のために血液を集めようとし、臓器自体が重くなります。

そうすると内臓を包む腹膜が引っ張られたり圧縮されたりと腹腔内でのバランスの変化が起こります。

また姿勢バランスにも変化が出ますので、それを補おうと周囲の筋肉が過剰に緊張することがあります。

これが、腰や背中の筋肉にまで影響を及ぼし、結果的に腰痛を引き起こすことになるのです。

具体的には、次のような内臓の不調が腰痛と関連しています。

1. 胃腸の疲労

食べ過ぎによる疲労や消化不良、胃炎などの胃腸の不調があると、腹部の筋肉や腰椎に負担がかかることがあります。

よく食べた日の次の朝、起きる時に腰が張っている…という経験はありませんか?

胃腸の働きが低下すると、腹部が緊張し、それを支えるために腰回りの筋肉も硬くなるのです。

食べ過ぎと同様に冷たい食べ物・飲み物の取りすぎでも胃の周囲の血流が悪くなり腹部や腰部が硬くなることもあります。

これが長期間続くと、慢性的な腰痛に発展することがあるため注意が必要です。

2. 肝臓の疲労

肝臓や胆のうは、体の右側に位置しています。

アルコールや清涼飲料水の飲み過ぎや、甘いお菓子、また味の濃いジャンクフードなど加工食品の摂りすぎにより、これらの臓器が不調を起こすと、右側の腰や背中に痛みが出やすくなります。

肝臓は血液の解毒や代謝に関わる重要な臓器であり、その働きが悪くなると、身体全体の代謝が低下します。

代謝が低下すると、疲労物質が体に蓄積しやすくなり、腰痛の原因となる筋肉のこわばりが生じることがあります。

また、単純に肝臓は体内でも最も大きく、重さのある内臓なので働きが悪くなることでさまざまな影響が出やすい臓器でもあります。

3. 腎臓の疲労

腎臓は、腰にある大腰筋のすぐ上に位置しており、筋膜で接続しているため、腎臓の不調が腰痛に直接関与することがあります。

夏場は水分の摂りすぎや、身体の冷えに対して腎臓の疲労が出やすくなるので、疲労の結果腎臓が重くなると腰の筋肉・筋膜の緊張を引き起こし、慢性的な腰痛の原因になることがあります。

さらに、腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物の排出が滞り、これが腰痛を引き起こす要因となります。

腎臓はまた、体内の水分バランスを調整する役割を担っており、その機能が低下すると、むくみや下半身のだるさや疲労感が増し、腰痛が悪化することがあります。

腰痛を改善するためにできること

内臓の不調が原因で腰痛が発生している場合、まずは内臓にかかる負担を減らしてあげることが重要です。

具体的には、以下のような対策が効果的です。

  1. 食生活の見直し: 消化に良い食べ物を選び、規則正しい食事を心がけましょう。特に、脂っこい食べ物や冷たい飲料、アルコールの摂取を控えることが、肝臓や胃腸の負担を軽減するために有効です。
  2. 適度な運動: 運動は内臓の働きを促進し、血行を改善する効果があります。座っていることが多い生活スタイルの場合、ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かしましょう。
  3. リラックス法の実践: 深呼吸を意識的にすることでお腹を動かす、また身体を温めるためお風呂に浸かるなども効果的です。

まとめ

腰痛の原因が筋肉や関節に限らず、内臓の不調から来ることも多いということを知っておくことは、症状の改善にとって非常に重要です。

体の不調を感じたら、早めに適切なケアを行い、内臓の健康を保つことが、腰痛の予防にもつながります。

もし、腰痛が続いている場合や、内臓の不調を感じる場合は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

皆様の健康をサポートするために、全力でお手伝いいたします。