
〜“良い姿勢”の思い込みが不調を招く?座り方と背骨の真実〜
こんにちは、加古川市平岡町の諸井接骨院・整体院です。
まだまだ厳しい残暑が続く中、冷房の効いた部屋で長時間座って作業をする日々が続いている方も多いのではないでしょうか。
「姿勢よく」「胸を張って」デスクに向かっているつもりでも、気づけば肩がこり、腰がだるくなる…。
特に忙しい時にはなかなか姿勢に構っていられないという方も多いと思います。
そんなお悩みをお持ちの方に、この記事では“本当に身体に優しい座り方”についてお伝えします。
「背筋を伸ばす」は正義じゃない?
多くの人が信じている「良い姿勢」は、胸を張り、背筋をまっすぐにするものだと思っていませんか?
実はこれ、立っているときには理にかなっていますが、座っているときには逆効果になることがあるのです。
【S字カーブは立位専用。座位はC字が自然】
背骨のS字カーブは、重力をうまく逃がす立位(立っている)専用の構造です。
しかし座っているときには、骨盤の角度や重心が変わるため、背骨はゆるやかなC字カーブになるのが自然。
この座位で無理にS字を作ろうとすると…
- 腰を過剰に反らせてしまう(反り腰)
- 肩甲骨周囲が緊張し、呼吸が浅くなる
- 首が前に出て、ストレートネック化
- 股関節・腰・肩・首がロックされやすくなる
つまり、「見た目のきれいさ」にこだわりすぎることで、身体の自由度を奪ってしまうのです。
【呼吸・可動域でチェック】“本当に良い姿勢”とは?
以下の2つを比べてみてください。
① 背筋を伸ばして胸を張った姿勢
② 骨盤を少し後傾させ、肩・首をリラックスさせたゆるやかな姿勢
→ どちらが深く呼吸できますか?
→ どちらが首や腕を自由に動かせますか?
多くの人が②の方が「楽で動ける姿勢」と感じるはずです。
“呼吸と動きのしやすさ”が、真に身体に合った姿勢のバロメーターなのです。
【姿勢を整える意外なコツ】
〜「後頭部に目がある」とイメージして画面を見る〜
実は、パソコン作業中の姿勢改善に役立つシンプルなコツがあります。
それは——
「後頭部に目がある」イメージで画面を見ること。
人は画面に集中すると、無意識に顔を突き出して前傾姿勢になります。
これが首や肩への負担・ストレートネック・眼精疲労の元凶になります。
「後頭部の目で画面を眺める」と意識すると…
- 顎が自然に引ける
- 首が肩の真上に戻る
- 肩の力が抜ける
- 骨盤と背骨が整いやすい
→ 結果的に、身体の軸が安定した“疲れない座り姿勢”がキープできるようになります。
後頭部に手を当てて姿勢リセット
「後頭部に目」は非常に重要な意識になります。
しかし、それでもずっと画面に集中していればおのずと姿勢は悪くなっていくもの。
なぜなら近くをずっと見ること自体が身体を丸める屈筋群の働きを強くするからです。
そんな時には後頭部と首の境目に20~30秒両手を当てて姿勢をリセットしましょう。
そして一緒に深呼吸をしたり、画面から視線を外して遠くを見たり周囲を見渡すこともおすすめです。
後頭部に触れることで自然と頭を背骨の上に戻したくなりますし、触覚刺激が入り頭の位置が分かりやすくなりますよ。
30分〜1時間に一度くらい行ってみてください。
【デスクワーカーに多い不調チェック】
☐ 肩や首が慢性的にこる
☐ パソコン作業中、腰が重くなる
☐ 夕方になると目の奥が痛い
☐ 集中力が持たない
☐ 呼吸が浅いと感じる
↑こんな症状がある方は、ぜひ「姿勢の質」を見直してみてくださいね。
【当院でできること】
諸井接骨院・整体院では、以下のような内容でサポートしています
- あなたに合った座り方のアドバイス
- デスクワークの疲れを取る施術と簡単なエクササイズ指導
- 呼吸・姿勢・視線の関係を整える整体
- オフィスや在宅ワーク環境の工夫点もご提案
「良い姿勢」と思っていたものが、実は身体に負担をかけていたというケースはとても多いです。
ほんの少しのコツで、毎日の仕事が格段に楽になることもありますよ。
最後に
“正しい姿勢”とは、見た目ではなく「機能性と快適さ」がポイントです。
ぜひ今日から、「背筋を伸ばす」ではなく、「呼吸と動きがしやすい姿勢」に意識を向けてみてください。
デスクワークが中心の方、慢性的な不調に悩まれている方は、お気軽にご相談くださいね。
【監修:柔道整復師 諸井 秀弥】
