こんにちは。
加古川市平岡町の諸井接骨院・整体院です。

今回は、私たち施術家の間でも注目されている「縦巻き横巻き理論」についてご紹介します。

この理論を知ることで、「なぜ自分はこの動きがしにくいのか?」「なぜあの動作で疲れるのか?」といった疑問に、新しい答えが見つかるかもしれません。


「縦巻き横巻き理論」とは?

鹿児島県の施術家、内司和彦先生が提唱するこの理論は、人間の体が本来左右非対称にできており、動きにも左右差があるという事に注目したものです。

左右差というと、「利き手・利き足」を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。

内司先生は、身体の左右が「縦巻き」「横巻き」という二つの身体特性のパターンに分かれているとし、これらが私たちの「動きやすさ」「疲れにくさ」「バランスの取り方」に深く関係しているとしています。


あなたの手は「縦巻き」?「横巻き」?

簡単なチェック法を1つご紹介しましょう。ペンを用意してみてください。

何も意識せずペンを持って文字を書くとき、

ペンが立ち気味になる手は縦巻き

右手が縦巻きの場合

寝かせて持つ手は横巻き

右手が横巻きの場合

と言われます。

また、スマートフォンを片手で持ち、もう一方の人差し指で画面を操作してみてください。
上下方向にスクロールしやすいと感じる手は「縦巻き」、左右のスワイプが得意な手は「横巻き」の傾向があります。

このように、巻きのタイプは無意識の動作にすでに現れているのです。


なぜ「巻き」が大事なのか?

例えば拭き掃除、右手が「縦巻き」で力を上から下に出すのが得意なのに、無理に横方向へこするような動きを続けていると、後になって肩や肘、首に違和感や痛みが出ることがあります。

逆に、自分の“巻き”に合った使い方をすれば、身体は驚くほど疲れにくく、軽く効率的に動いてくれます。

整体施術でも、「この人は右の股関節が縦巻き、左が横巻きだな」などと読み解いていくことで、
その人本来の“自然なバランス”を取り戻すアプローチが可能になります。


巻きに合った体の使い方が、あなたの身体を守る

この理論は、スポーツ選手のパフォーマンス向上にも使われています。

・「フォームが崩れるとすぐ疲れる」
・「反復練習しても上達しない」
そんなとき、実は“自分の巻きに合わない動き”をしていることが原因だった…という例もあります。

また、普段の生活でも

  • バッグをいつも同じ肩にかける
  • 片足に重心をかけがち
  • どちらかの膝ばかり痛む

といった「クセ」や不調も、“巻きと動きの不一致”から起きているかもしれません。


■整体施術でできること

当院では、内司先生の理論を参考に、施術中の身体の反応や日常動作から「巻きの特性」を読み取り、
その方に合った調整やアドバイスを行っています。

通常、施術は左右を同じようにすることを良しとしますが、縦巻き横巻き理論をベースにすると一見すると同じ肩こりでも、縦巻き横巻きとでは、アプローチはまったく異なります。

最もシンプルなやり方だと、縦巻きの側は縦方向に、横巻きの側へは横方向に施術を行うことでより良い成果を生みやすくなります。


■まとめ:自分の「ねじれ」を知ることが、動きの質を変える

「動きにくい」「力が入りにくい」「なんとなくバランスが悪い」

そんな方は、もしかすると「自分の巻きに合わない動き」を無意識に続けているのかもしれません。

内司和彦先生の縦巻き横巻き理論は、自分の身体を正しく知り、うまく使うためのヒントにあふれています。
施術を通じて、自分の“巻き”を見つけてみませんか?

当院副院長は縦巻き横巻きを利用した施術を得意としております。

来院された方には縦巻き横巻きについて説明したプリントもお渡しできますのでぜひお声がけください。