肩こり・頭痛の解消に!自律神経を整えよう(舌のエクササイズ編)

こんにちは、東加古川の諸井接骨院・整体院です。

いよいよ梅雨スタートということで、一気に蒸し暑くなってきましたね。

当院に来院される患者さんの中にも、頭痛や、それに近い頭の重さなど不快感を訴えられる方が多くなってきています。

どこが痛いというわけではないけどなんだかしんどいという方もいらっしゃいますね。

やはりこれらの症状も自律神経の乱れから引き起こされるものも多いと思います。

今回の記事では、前回に引き続き自律神経を整えるために効果的な「舌のエクササイズ」についてご紹介します。

今回の舌のエクササイズは当院でも施術時に用いているものですので是非やってみてください。

意外とバカに出来にない効果がありますよ。

前回の記事はこちらからどうぞ!

肩こり・頭痛の解消に!自律神経を整えよう(目のエクササイズ編)

肩こり・頭痛の解消に!自律神経を整えよう(目のエクササイズ編) こんにちは、東加古川にある諸井接骨院・整体院です。 今年はなかなか梅雨入りせず天気の良い6月でしたが…

自律神経とは?

前回と同様の説明になりますが自律神経について簡単に説明します。

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、身体の機能を調整してくれる神経のことです。

例えば、心臓の鼓動や呼吸、消化活動などをコントロールしています。

この自律神経には、活動を活発にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の2種類があります。

この2つがバランスよく働くことで、私たちの体は健康を保っています。

しかし、ストレスや疲れがたまると、このバランスが崩れてしまいます。

この時期だと気圧の変化や湿気、また朝と昼の気温差がストレス要因となり、これが「自律神経の乱れ」として現れるのです。

舌と自律神経の関係

舌は、食べ物を味わうだけでなく、話すことや飲み込むことにも関わる重要な器官です。

また、舌というのは外から見える内臓という考え方もあるため、舌の色や形、大きさなども体の内部の状態を知る上でも、その他の健康問題に気づく上でも大切な部分でもあります。

そして、舌の動きや状態は自律神経にも影響を与えることがわかっています。

例えば、舌をゆっくりと動かすことで、副交感神経が刺激され、リラックス効果が得られます。

逆に舌が緊張していると交感神経が過剰に働き、体全体が緊張状態になります。

このように、舌の状態を整えることで、自律神経のバランスを保つことができるのです。

舌の体操の効果

舌の体操が自律神経に与える具体的な効果については、以下のような点が挙げられます。これらは、主に舌の筋肉を刺激し、リラックス効果を促すことで自律神経のバランスを整えるものです。

1. 自律神経調整によるリラックス効果

舌の体操をすることで、舌を動かす神経である舌下神経や舌の感覚神経である三叉神経・舌咽神経という神経が刺激され活性化します。

上記の神経は脳幹に直接つながる脳神経のため、自律神経にも影響を及ぼすことがわかっています。

副交感神経が優位になると、心拍数が減少し、呼吸が深くゆったりとしたものになります。これにより、ストレスが軽減され、体全体がリラックス状態になります。

2. 首やあごの筋緊張の緩和

舌の体操を行うことで、無意識に力が入っている舌やあご、首の筋肉をリラックスさせることができます。 

舌の筋肉を動かすと口腔内およびあごの関節や首、その周辺の血流が良くなります。

これにより、後頭部首の後ろ側の血行が促進され、頭痛肩こり顎関節症などの症状の緩和にも役立ちます。

首には、様々な神経が通るため、自律神経を整える際に首の状態を良くすることは必須です。

3. 頭痛の緩和

舌の体操によって首や頭の血流が改善されると、頭痛や片頭痛の症状が緩和されることがあります。特に後頭部やこめかみ部分の頭痛に有効です。

舌を何度も回してみるとわかりますが、後頭部と首の境目が熱くなって疲れてきます。

これは、舌の運動の基点になっているのど(咽頭)の筋肉群が後頭部の骨から吊り下げられているためです。

舌を動かすことで後頭部や首周りの筋肉の緊張がほぐれると首の骨が正しい位置へ戻っていきます。そうすることで神経への圧迫が減少します。

4.姿勢のコントロール

舌の位置は、頭部のバランスや頚椎の配置に大きな影響を与え、全身の姿勢に関連しています。

舌の位置は舌先が上顎に軽くついている状態がベストとされていますが、舌が下がった状態では屈筋群が活性化するため身体は丸まり舌が前に出ていると伸筋群が活性化するため反りやすくなります。

舌の前後だけでなく、左右のずれによっても身体の軸の安定感が変化します。

舌が正しい位置にあると、姿勢が改善されるため首や肩への負担が軽減されます。

5. 消化機能の改善

舌の体操は、消化器系にも影響を与える可能性があります。

リラックス効果が消化器官に伝わり、消化液の分泌が促進されることで、消化機能が改善されることがあります。

これは、副交感神経が消化活動を活発にするためです。

舌の体操の方法

それでは、具体的な舌の体操の方法をいくつか紹介します。どれも簡単ですが効果的なので、ぜひ試してみてください。

 1. 舌の前後のストレッチ

効果:ストレートネックの緩和や姿勢の改善

1. 姿勢を正しましょう

2. 舌をできるだけ口の中へ引っ込め、その状態で15秒間キープします

3. 次に、舌をできるだけ前に突き出し、その状態で30秒間キープします

※下が向きづらい、前に屈みにくいという場合は2と3の順番・秒数を入れ替えても効果的です。

2. 舌を持ち上げるストレッチ

効果:正しい舌の位置感覚を覚えられる、鼻呼吸がしやすくなる

  1. 姿勢を正しましょう
  2. 舌を上顎に押し当て、その状態で30秒キープします
3.舌の左右のストレッチ

効果:首の左右のズレを改善し、体幹を安定させる

1. 姿勢を正しましょう

2. 舌を下顎の歯茎の右側と左側に5秒ずつ押し当てます

3. 左右どちらか押し当てやすかった方向へ30秒押し当てます

※左右の違いがわからない場合、右と左それぞれ押し当てながら万歳してみて腕の上げやすさを比較してみると良いですよ。もし違いがあれば上げやすかった方向へ押し当てましょう。

4. 舌回しストレッチ

効果:後頭部・こめかみ頭痛の緩和、首の上部の不調の緩和、噛み合わせの改善

1. 姿勢を正しましょう

2. 舌を前歯に当て、歯の外側でゆっくりと大きく回します

  まず時計回りに5回、次に反時計回りに5回回します

3. 回しやすかった方向へ10回回しましょう

※回しやすい方向がわからない場合、各方向へ回してみて万歳し、腕の上げやすさを比較してみると良いですよ。もし違いがあれば上げやすかった方向へ回しましょう。

まとめ

舌の体操は、首の状態を良くしたり、自律神経のバランスを整えるために非常に効果的な方法です。

自律神経系の不調をお持ちの方はほとんどの場合首が固くなっているため、簡単にできる体操を日常生活に取り入れることで首にかかるストレスを軽減し、結果として自律神経が整い全身の健康を維持することができます。

今回紹介した舌の体操を実践することで、首と自律神経のバランスを整え、健康な生活を送りましょう。

当院でも、舌の体操に関するアドバイスや施術を行っていますので、気になる方はぜひご相談ください。

皆さんが健康な毎日を過ごせるよう、心からサポートさせていただきます。

(柔道整復師 諸井 秀弥監修)