はじめに

こんにちは。東加古川の諸井接骨院・整体院です。3月も後半になり、本格的に春の訪れを感じますね。

毎年この時期になると花粉症の方は大変ですね。施術の際にも患者様によくお聞きしているのが「花粉症をお持ちですか?」という質問です。みなさん全員一律にこの質問をさせていただいているわけではないのですが、お聞きする方にはある共通点があります。

それは、右の腰や背中=肝臓のまわりが固く・重くなっている方です。

肝臓と花粉症という一見関係がなさそうなものを結びつけるのは、やや不思議に思えるかもしれません。しかし、私たちの身体の中で起こっている複雑な相互作用を理解すると、この関係性が明らかになります。今回は、肝臓が花粉症の症状にどのように影響を与える可能性があるのかについて掘り下げてみましょう。

肝臓の基本的な役割

まず、肝臓の役割について簡単におさらいしておきます。肝臓は、私たちの身体で最大の内臓器官であり、200以上の異なる機能を持っています。肝臓の仕事のキャパシティはとても高く、そのため身体の中の化学工場に例えられます。

主な役割は、代謝、解毒、栄養素の貯蔵、消化液(胆汁)の分泌、そして血液の浄化などです。特に解毒機能は、身体の外部から取り込まれる有害物質や、体内で生成された副産物を無害化し、排出することで、体の健康を守る重要な役割を果たしています。この解毒のプロセスがアレルギー反応にも大きく影響するのです。

【肝臓の役割】

 ①代謝機能:食事で取り込んだ栄養素をからだが利用しやすい形に分解・貯蔵・合成するはたらき

②解毒機能:代謝の際に生じた身体に有害な物質を、毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄

③胆汁の生成:食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌

④栄養素の貯蔵と供給:ビタミンや鉄などを貯蔵し、必要に応じて供給

⑤血液凝固因子の合成:出血を防ぐために必要な血液凝固因子を合成

⑥免疫機能:腸から吸収された細菌や異物をフィルタリングし、除去する

肝臓とアレルギー反応

アレルギー反応は、本来無害な物質(アレルゲン)に対して免疫系が過剰に反応することで起こります。花粉症は、このアレルギー反応の一例で、花粉がアレルゲンとなって鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状を引き起こします。

肝臓の解毒機能が低下すると、体内の毒素が適切に処理されず、血中に蓄積することがあります。これにより、免疫系が敏感になり、本来は無害な花粉に対しても過剰に反応しやすくなると考えられています。つまり、肝臓の健康状態がアレルギー反応の度合いを左右する可能性があるのです。

しかし肝臓が健康な状態であれば、体内の毒素を効率的に処理することができ、アレルギー反応を引き起こす可能性を減らしてくれます。これは花粉症に限らず、他のアレルギー症状にも当てはまることです。そのため肝臓の機能を維持し、解毒能力を高めることが、花粉症を含むアレルギー症状の予防や緩和につながります。

肝臓の状態をセルフチェックしてみよう

はじめに右の腰や背中=肝臓が重くなったり固くなったりする方がいらっしゃると書きましたが、肝臓の状態を確かめるにはまず重さや固さを調べてみるのが良いでしょう。全て仰向けに寝た状態で行います。

①背中の重さをみる方法

両手をグーにして背中(みぞおちの裏あたり)の下に入れ、左右片方ずつ手で背中を持ち上げて重さをチェックする。右が重い場合肝臓に疲れが出ている可能性があります。

②肋骨の固さをみる方法

両手の手のひらをみぞおちの少し上、肋骨のある部分を上と横から押してみて左右の肋骨の弾力の有無をチェックする。右の肋骨が固く、弾力に乏しい場合肝臓に疲れが出ている可能性があります。

③肝臓自体の腫れや固さを見る方法

みぞおちあたりの肋骨の縁の部分に軽く手を差し込み、左右の固さや抵抗感をチェックする。みぞおちの真ん中から右にかけて張りのある感じや指先の抵抗感がある場合肝臓に疲れが出ている可能性があります。(※痛みが出ないよう軽い力でおこなってください)

肝臓が疲れてる⁉︎そんな時にできるケア方法

セルフチェックをしてみましたか?もしも背中の右側に重さや固さがあった!という場合は肝臓のケアをすることをオススメします。身体に負担をかけにくいやさしいケアをご紹介しますのでぜひ試してみてくださいね。

①肝臓タッチ

まずは最もシンプルに肝臓のある辺りに手のひらを当てるケア方法です。やり方は仰向けになって手のひらを右の肋骨とお腹の境目のあたりにやさしく置いておくだけ。そのまま1〜2分続けると良いでしょう。呼吸が深くなってきた、お腹がグルグル鳴ってきたら良くなってきた合図です。

②肝臓リフト

チェック法①の背中の重さをみる方法の体勢で手をグーにして右の背中を持ち上げてあげましょう。1〜2分続けて、呼吸が深くなってきたり、再チェックして重さが左右均等に近づいていればOKです。

③肝臓ポンプ

仰向けで両手を重ねて右の肋骨に当て、両手でリズム良く押して肋骨や肝臓周囲をポンプしていきます。だいたい1cm程度沈むくらいの強さで行いましょう。特に固さがあるなと感じるところをポンプしていくと良いでしょう。一カ所につき20〜30回程度で十分です。(肋骨や胸に痛みや違和感がある場合はしないでください)

肝臓の健康を保つための生活習慣

ケアをしてみていかがでしたでしょうか?息が吸いやすくなった、背筋が伸ばしやすくなった、何だかスッキリしたなど良い変化があればOKです。あまり変化がわからなかった方でも何度か続けてみて変化が出てくるか確かめてみてくださいね。

もちろんセルフケア以外にも肝臓の健康を守るためには、基本的な生活習慣を整えていくことが最も重要です。バランスの取れた食生活、適度な運動、アルコールの適量摂取、十分な睡眠が必要です。

特に食事面は、お菓子やジャンクフード、冷凍食品など、甘いものや味の濃いものを日常的によく食べる、三食のご飯以外の間食が多いなどの習慣は肝臓への大きな負担になりますのでまずは見直して見るのが良いでしょう。

当院では内臓にアプローチする整体が可能です

当院の整体では肝臓を中心とした内臓調整を行っております。先ほどのセルフケアでもご紹介した肝臓の重さや固さをチェックしながら、内臓の働きや位置関係に影響を与える部位を一つずつリリースし、正しい位置で正しく機能するように施術させていただきます。

もしも花粉症の状態が気になる、肝臓をチェックしてみて状態が良くなさそうという場合は一度ご相談くださいね。

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