兵庫県加古川市の諸井接骨院・整体院院長の諸井伸雄です。

とうとう年度末の3月に入りましたね。

先月はしばらく季節外れの暖かい日々が続きましたが、最近になって厳しい寒さがまた戻って体調を崩されている方もちらほらいらっしゃいます。

また、最近寒暖差によるぎっくり腰に注意!というようなネットニュースも目にしましたが、毎年のことながらこんな寒暖差が激しい時には急な腰の痛みが出られる方が多いです。

当院でも「昨日までは普通に動けていたのに、今朝から急に痛みが強くなって動けない…!」なんておっしゃる方もしばしばいらっしゃいましたし、寒い時期はまだ続くので注意が必要でしょう。

腰の調子が悪いと「骨盤が悪いのかな…」「そろそろ骨盤の矯正をしてもらった方がいいのかな?」など不安に思われるかもしれませんね。

でもちょっと待ってください。

実は腰痛の方の中には骨盤を矯正しただけでは治りにくい方もいらっしゃるので注意が必要なのです。骨盤の矯正をしてもらったけどあまり良くなっていかない…という方はこのブログを参考にしてみてください。

ということで今回のテーマは「骨盤のトラブル」についてです。

私は開業以来、腰痛にお悩みの方を多数施術してきました。これまでの経験上、多くの患者様からさまざまなお悩みをお聞きしてきましたが、あなたはこのような症状にお悩みではないですか?

・左右の足の長さが違うように感じる

・下半身がむくみやすい

・仰向けに寝ると、片方の足が外へ開いてしまう

・骨盤が下がり、下腹部が出てきて、便秘や肥満が気になる

・最近、О脚が気になりだした

・坐骨の下の方が痛くてしびれがでる

近頃、接骨院や整骨院、カイロプラクティックなどの施術所の店頭で「骨盤矯正」の文字を見かけることが多くなりました。

そういった所では「腰を押したり、股関節をストレッチしたり」もしくは「トムソンベッド」という専用ベッドで骨格矯正をしながら骨盤に対して施術を行っています。

でも、そういった施術を受けたことがある患者様にお聞きすると施術回数も多くかかり、なかなか症状改善に向かわなかったことも多いようです。

ではなぜ、骨盤の症状は改善しにくいのか?

一般的には筋力の低下や、運動不足で体を支える筋力が弱まり正しい姿勢が保てなくなるためだと言われますね。

でも、そもそも骨盤(仙腸関節)はなんで歪んでしまうのでしょうか?

第一に、私の臨床経験上、骨盤というものはだいたい8割くらいの方が機能的に右の骨盤が前方へ傾いています。骨盤は前から見た時には右下がり・左上がりの形になっていることが基本的な状態なのです。

ですので、少々の骨盤の傾きは全く問題ありません。

ですが日常の生活や動作の癖で片側の足に負担がかかることで、その度合いが大きくなりすぎた時、骨盤のトラブルが発生します。

そして、そのより根本的な原因として、骨盤より下の、足首回りの問題が潜んでいることが多いのです。

もっと言えば足首にある足根骨(そっこんこつ)という7つの骨からなるユニットのひずみが骨盤まわりの骨格をひずませていること見受けられます。当院では、その中でも、距骨という下腿骨(すねの骨)と関節を形成している骨に着目しています。

右足の骨を上から見た図
右足を小指側から見た図

それでは、足首の問題とはどういう現象なのか?

①靴の履き方の問題で足指が使えていない。(大きめの靴やサンダルを履いている。かつ靴ひもが緩んでいて指が浮いてしまっている)

②足の甲や足のうらの筋肉の機能不全、やがて下半身の筋力低下を及ぼす。

③筋力低下の影響で足首の関節を包む膜やじん帯が緩みだす。

④じん帯が緩むと足のうらのアーチが崩れ扁平足ぎみになる。

⑤偏平足気味になると外反母趾やアキレス腱痛、膝痛、などが発症し、最終的に骨盤のトラブルが起こりやすくなる。

このようにささいな足首のひずみから時間の経過とともに、やがて頑固な骨盤回りのトラブルへ移行していきます。

これをしっかりと覚えておいてくださいね。

①  足首は姿勢やからだの機能に多大な影響を与えます。

②  足首の異常は深い部分の筋肉の緊張を作り出します。

③  足首が原因で引き起こされた骨盤のひずみは足首を正常に戻すまではなかなか完全に回復しにくいです。(足首周りの神経は結構 鈍感で足根骨のひずみがあっても気付きにくいものです)

ですからいくら腰をもんでも、ストレッチをしても骨盤の症状が改善しにくいというケースがある時は、足の問題を見過ごしているかもしれません。

改善のヒントとして、下記の3ポイントを上げることが出来ます。

①  靴をしっかり履く

・靴を適切に履くことで足首をひずませない(履くたびに紐を結びなおす、サイズの合った靴を選ぶ、など)

②足の裏をよくほぐしておく

・扁平足など足のひずみがある方は足の土踏まずの筋肉に固さが出ています。痛気持ちいい程度にほぐしてあげてください。

③足首の柔軟性を保つ、足うらの筋肉をきたえる

・アキレス腱やふくらはぎの柔軟性を保つ(足先を曲げたり伸ばしたりして足首のストレッチをする)

・「タオルギャザー」などのエクササイズで筋力低下を防ぐ(床にタオルを置き、足の指でタオルをつかみ、足の指を曲げてたぐり寄せることで足うら全体のエクササイズを行う)

最後までお読みくださりありがとうございました。

骨盤周辺に違和感がある場、上記のポイントに気を付けてみてください。それでも大きな変化が無いようでしたら、足首から全身の筋膜バランスを整える専門の整体治療が必要かもしれません。

お身体の状態で気になるところがおありでしたら下記URLまたは公式LINEアカウントからお気軽にお問い合わせくださいね!

(柔道整復師 諸井 伸雄 監修)

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