肩こりでお悩みのあなたへ
初めまして、諸井接骨院・整体院院長の諸井と申します。
諸井接骨院・整体院には、多くの肩や首の痛みを持つ方々が施術を求めて訪れます。これまでの経験上、多くの患者さまから肩こりについてのお悩みをお聞きしてきましたが、このページをご覧のあなたはこのような症状にお悩みではないですか?
・朝起きたら寝違いで首が動かなくなることがよくある
・目薬を差そうとする時に首が痛くて上が向けない
・車の運転中、首の痛みでバックの時後ろを振り返れない
・下着のストラップや、Tシャツの肩が左右どちらかにズレ落ちやすい
・デスクワークをしていると、だんだんと肩や首のこりや眼精疲労がひどくなり
・巻き肩がひどくて呼吸が浅い
・肩こりのせいで「集中力低下」「頭痛」「倦怠感」「吐き気」が月の内何回か発生する
・姿勢が悪く猫背気味である
肩こりがひどいと毎日が憂鬱ですよね。「肩こりが辛くてやるべきことに集中して取り組めない」「肩や首がしんどいとイライラしてしまう」など悩ましく感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。すごくしんどくても周りからはあまりわかってもらえなくて、つらい気持ちになったこともあるのではないかと思います。
病院で診てもらっても「骨に問題はない」や、「ストレートネックですね」「姿勢が悪いのが問題です」など言われ、どうしたら良くなるのかわからないし、「もううまく付き合っていくしかないのかな…」とお思いかもしれませんね。
お聞きするとかなり前から慢性的に症状をお持ちだったという方も多いのですが、慢性で長期にわたる肩こりは生活の質にも大きく影響するものです。このページでは肩こりでお困りのあなたのお悩みが少しでも解消されるよう、肩こりの原因に加え、当院における施術の考え方を書いてみましたので少し長くなりますが、ぜひお読みください。
肩こりの原因はさまざま
肩こりは腰痛と並んで日本人の国民病ともいえる症状ですが、ひとことに肩こりと言ってもさまざまな原因があり、すべてが一様というわけではありません。そのため一般的な症状名でありながら簡単に治るというものではなく、意外と手間ひまのかかる症状なのが肩こりです。
肩こりの原因というのは大きく分けて、
・筋肉や骨格的な問題
・内臓の問題
・脳や神経的な問題
・人間関係や仕事など周囲の環境から受けるストレス的な問題
などが考えられます。
分類はしていますが、全身がひとつのユニットとして機能するため、多くの症状では上記のような原因が複合的に絡み合って症状が出ています。ですので本来は単純に肩や首だけを直接マッサージしてほぐせば良くなるということはほとんど無く、肩のこりが一体どこから引き起こされているのかをひとつずつ見ていく必要があるのです。
肩こりのいちばんの原因はじっとし続けること
肩こりは、日常生活で長時間同じ姿勢でいることや、その他動き方の癖、パソコンをずっと使う、下を向き続けるなど仕事の環境、また手を使う作業の繰り返しなどによって引き起こされることが多いです。
人間は本来、同じ体勢を長時間保つことが苦手です。私たちが動かないように見える時でさえ、実は身体は「静止」という状態を維持するために微細なバランス調整を絶えず行っています。
現代の生活では、長時間うつむいて身体を動かさない姿勢になる環境が増えています。特に人間の頭は約6kgあり、わずか3cmうつむくごとに背骨にかかる頭の重さは5kg増加します。 多くの人が6〜9cm前傾しているとされ、これが肩への負担を大きくしています。
特に運動習慣がない場合、身体への負担が特定の部位に集中しやすくなり、それが肩こりにつながります。
筋肉や骨格のゆがみ由来の肩こり
いわゆる身体のゆがみから引き起こされるタイプの肩こりです。
身体のゆがみとは、骨格の位置のズレ、筋肉や筋膜の硬さ、内臓の位置関係の不調和などにより、身体の均衡が失われ、適切に体を支えることができない状態を指します。
理想的な状態では、身体にかかる重さが均等に分散され、リラックスしていても自然と真っ直ぐ立つことができます。しかし、バランスが崩れると、身体は適切に支えられず、特定の部分に負担が集中します。その結果、無意識のうちに筋肉を緊張させて体を支えようとします。肩まわりでは特に僧帽筋や胸鎖乳突筋という筋肉が過緊張状態になりがちです。筋肉の中を通る血管が圧迫されると、血液循環が悪化し、筋肉への栄養や酸素の供給が不足します。このような状態が続くと、筋肉の痛みが発生しやすくなるのです。
肩こりの原因となりやすい身体のゆがみ=肩甲骨のずれ
身体のゆがみに関してまず重要になるのが身体の土台となる骨盤と股関節です。骨盤周囲のねじれや偏りが起きたり、腰椎の動きに制限が出たりすると、背骨を通じて肩や首周りでも上下のバランスを取るようにねじれや動きの制限を作り出します。そのため、腰痛を持っている方は同時に肩こりも持っている割合が多いのです。
そして、肩や首の症状に直結してくるのが肩甲骨の位置のずれです。肩甲骨というのは周りの骨とはほとんど関節しておらず、周囲の筋肉に支えられる構造になっています。一般的には左よりも右の肩甲骨の方が回旋し背骨から離れていることが多いですが、ずれが少しだけであれば全く問題なく、むしろ自然な状態と言えます。しかし、手や腕を使いすぎたり、不自然な手の使い方があったりすると手や腕の筋肉は固くなり、その腕の固さに引っ張られると肩甲骨のずれが必要以上に大きくなってしまいます。こういった肩甲骨の位置の悪さも筋肉の緊張や血流悪化につながり、肩こりの原因となってしまうのです。
内臓由来の肩こり
内臓の働きが悪くなっていることでも肩や首の症状が出ることがあります。
特に肝臓と胃の疲れや不調があると内臓周囲の血流が悪くなり周りの組織が固くなったり、内臓の偏位が起きたりすることで肝臓や胃と接している横隔膜にも影響が及び、動きが阻害されます。
なぜ横隔膜の動きが悪くなることと肩こりと関係するかというと、横隔膜を支配している神経は頚椎から伸びているからです。肝臓からの影響であれば右肩に、胃や心臓からの影響では左肩に症状が出やすくなります。
さらに、内臓を包む腹膜などの固さも首周りの動きの悪さとなってあらわれることがあります。こちらも内臓の状態が迷走神経(いわゆる自律神経)という脳神経が首や喉元を通過するため、やはり首肩の状態と関連するのです。
脳や神経由来の肩こり
肩こりの代表ともいえる筋肉が、首や肩、背中の上部まで広範囲を覆うように付いている僧帽筋です。
手や足の筋肉を動かしたり、感覚を伝達する神経を、支配神経といいますが、この筋肉の支配神経は12個ある脳神経うちのひとつ、副神経です。また、首の横から鎖骨にかけて斜めに付いている胸鎖乳突筋という筋肉も副神経が支配しています。慢性の肩こりで、肩の筋肉をほぐしたり、骨格を整えてもらってもまたすぐに戻ってしまうという場合、この副神経がうまく働いていないことが原因かもしれません。
僧帽筋と胸鎖乳突筋の仕事は頭を左右に動かして視野を確保することです。また、副神経は使うことで機能が維持される神経です。しかし、現代の生活様式では、長時間パソコンやスマホを使用し、視野を固定することが多く、頭を動かす機会が減少しています。これにより、副神経の活動が低下し、筋肉の緊張や肩こりを引き起こしやすくなります。
副神経の機能は迷走神経(自律神経の一部)の状態と密接に関連しています。そのため、副神経の問題は、自律神経の不調和を招き、肩こりだけでなく他の様々な不調を引き起こす可能性があります。
ストレス由来の肩こり
ストレスと肩こりは密接に関連しています。ストレスを感じると、身体は交感神経による「戦うか逃げるか」の反応を示します。今すぐ戦うor逃げるという状態では、筋肉は固く緊張した方がすぐに動きやすくなるため、この緊張は必要なものですが、この緊張状態が長く続くと、血流が悪くなり、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。その結果、肩こりや痛みが発生します。
さらに大きな環境の変化や、自分を厳しく追い詰める性格や思考のパターン、いつも何か考え事をしている、なども肩こりの原因となります。周囲を取り巻く環境を整える、思考パターンや考え方の癖を見直すことも必要になることもあります。
当院で行われている肩こりの施術
①問診
まずはあなたのお話を問診で詳しくお伺いします。肩こりがどういった理由(たぶんこれのせいかな?という理由でも構いません)で起こったのか、どういったことでお困りなのかをお聞かせください。
また、お仕事の種類や内容、生活環境、運動歴、既往歴、趣味なども詳しくお伺いしています。あなたの周りの環境、行動習慣などを知ることで、あなたのお悩みに対してより迅速にきめ細やかなサポートが可能です。
施術の満足度とも密接に関係していますので、お話いただける範囲でぜひお聞かせください。
②施術前検査
問診で伺ったお話をもとにしながら、肩や首自体の検査や全身の関節の動き、骨格のアライメント、筋肉の状態、また内臓の状態など、さらに生まれつき持っている身体のクセもチェックさせていただきます。
上記のように様々な情報を総合して、現在のあなたの状態に合った施術内容を決定いたします。
③施術
肩こりをお持ちの方に対しては、まずは足首にアプローチすることで股関節の動きやバランスを整えていきます。施術自体はとてもソフトで気持ち良いと言われる方が多く、安心してお受けいただけます。足首の他にも、内臓の位置の偏りを正す手技や背骨の調整、手首や頭蓋の調整など、症状に応じて必要なものをご提供します。